私は,今年の冬に高校を中退しました。
いじめにあっていたわけでも,成績が悪かったわけでも,生活態度が悪かったわけでもありません。
至って,普通の高校生でした。中退をすると言ったときも,担任の先生に
「特異のケースだよ」と言われてしまうほど。
自分では,今でも理由が分かりません。だけど辞めると決めるまで,
本当に毎日辛くて,苦しくて,全然笑えなかった,鏡を見ることも
嫌で,誰かと話しても会話が耳に入ってこない,どうしていいのかわからない日々を過ごしていました。
そんななかで高卒認定を受けようと思ったのは,学校を休んでいる間の事です。
休んでいる間から,高校を辞めようと決意していたので。
でも,ただ辞めるだけじゃ,こんなに心配してくれる人たちに申し訳が立たない,と
思ったことと,なによりも自分をスタート地点に立たせるために,私は高卒認定を受けることを決めました。
書店で過去問を買いに行ったとき,初めて大検から高卒認定に名前が変わった事を知りました。
そして,それがいろんな理由で高校を辞めたり,行かなかったりした人たちの希望に繋がるだということも。
なにもかもが試行錯誤でした。勉強を始めてもうまく行かないことが多くて,一度は受けることを辞めてしまおうかと思った
くらいです。
でも,たったひとりの戦いなんかじゃなかった。私一人苦しいんじゃなかったんです。
支えてくれている人たちも,苦しかったんだと思います。
だけど,家族が支えていてくれたから,高校を辞めても,変わらずに
笑いかけてくれる友達が傍にいてくれたから,合格することができたんです。
なかなかうまく勉強が進まなくて,毎日泣いて,そのたびに誰かに励まされて。
ずっと自分はひとりぼっちなんだって思ってました。だけど,そんなの間違いだった。
いつも傍には誰かが居てくれて,必要な時には手をさしのべてくれて,時には叱ってくれる。
確かに勉強はひとりでしなければならないけど,それでも,変わらない周りの態度が自分を安定させてくれて
試験当日も落ち着いて取り組む事ができたんだと思います。
九月五日に,試験結果が届いた時,その封筒を開けて中の合格証書を目にしたとき,涙が止まりませんでした。
ずっと応援してくれていた人たちに報告すると,みんな自分の事のように喜んでくれて,その時思ったんです。
「本当に,私は一人なんかじゃなかった」と。
高卒認定は,自分自身の扉を開くためにあります。
その扉を開く鍵を持っているのは自分。
そして,それを支えてくれている人が居る。
だから私は,全科目を,一度で合格することができたんです。
最後に,いつも支えてくれた皆さん,本当にどうもありがとうございました。
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