転編入とは~転入(転入学)と編入(編入学)の違い
転編入とは、転入と編入の違い
高校をかわる方法には、転入(転入学)と編入(編入学)があり、これらを総称して「転編入(転編入学)」とよびます。「転入」は高校に在籍したまま次の学校へ入学することで、いわゆる「転校」に相当します。「編入」は高校を中退した人(高校に籍がない人)が次の高校に再入学をすることです。転入と編入の手続きは、転入学も編入学もほぼ同じです。また、転入も編入も前籍校で修得した単位や登校日数等を引き継ぐことができます。大きな違いは、募集時期(学校をかわることのできる時期)が異なることです。転入は随時可能な場合が多く、編入は可能な時期が限られていることがほとんどです。
かつては、最初に入学した高校で、なんらかの理由で高校生活が継続できない場合は、「退学(高校を辞める)」という選択がほとんどでした。しかし最近では、通信制高校の学校数が増えたため、「退学」ではなく「転入」や「編入」という選択をする人も多くなっています。
転入(転入学)
「転入」とは高校に在籍したまま次の学校へ入学することで、いわゆる「転校」に相当します。
通信制高校(主に私立)では転入を随時受け付けしている学校がほとんどです。転入先の高校が見つかれば、時期は、転入先の高校の進路指導の先生との相談によって決めることができます。在籍校に対しては、担任の先生と相談して必要な書類を準備してもらいます。在籍校から2年生以上で転入する場合は、すでに修得している科目の単位数や登校日数を引き継ぐことができます。
但し、高3で9月以降に転入学をする場合は、転入学先での卒業要件として、必要な在籍期間が定められています(例えば、6か月以上、3か月以上など)。これは、学校によって決められていますので確認が必要です。
※全日制と通信制がある一つの高校のなかで全日制から通信制へかわる場合、またはその逆の場合を「転籍」とよんでいます。
編入(編入学)
「編入」は、高校を中退した人(高校に籍がない人)が次の高校に再入学をすることです。
編入の可能な時期は、学期の区切り目が基本となります。通信制高校へ編入する場合は、二期制の学校が多く、編入時期は春(4月)か秋(10月)となります。そのため、編入の相談や手続き時期はその前の3ヶ月間(1~3月、7~9月)になります。前籍校で1年以上で在籍していた場合は、すでに修得している科目の単位数や登校日数を引き継ぐことができます。
転編入試験
転入、編入ともに入学試験があります。試験といっても、面接や作文などがほとんどで、前向きな気持ちさえあれば、つまり、高校をかわって、しっかりと高校生活を続け、高校卒業を目指すという意志さえあれば転編入試験には合格できるでしよう。
但し、高校1年で中退した人の場合は、修得単位がないので、あらためて一般受験生とともにに再受験することになります。