高校卒業資格の取得方法 アイコン(左) アイコン(右)

高卒資格の取得する方法一覧

 

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高卒資格とは

高卒資格とは、日本の高等学校(高校)を卒業したことと同等とみなされる学歴や大学・短大、専門学校等の上位校への受験資格のことを指します。高卒資格は、全日制高校をはじめ、通信制高校、定時制高校、高等専門学校(高専)、技能連携校、専修学校(大学入学資格付与校)を卒業した場合に学歴とともに付与されます。また、これらの学校の卒業した場合だけでなく、通信制高校と連携しているサポート校を卒業したり、文部科学省が実施する高等学校卒業程度認定試験(高卒認定/高認)に合格することにより高卒資格を取得することもできます。

高卒資格の取得する方法一覧

 

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全日制高校で高卒資格を取得

一般的に「高校卒業」といえば「全日制高校」のことを指します。全日制高校を卒業すると、高卒資格(高卒学歴)が得られます。卒業要件としては、3年間で74単位以上を修得することです。各教科の単位を修得するには「成績」と授業の「出席」が必要です。多くの全日制高校では、各科目の授業時間数の3分の1から4分の1程度を欠席すると単位を落としてしまいます。

多くの全日制高校は学年制ですが、最近は単位制(無学年制)の高校も見られるようになりました。学年制では、各学年で決められた単位数を修得しないと留年になってしまいます。但し、進級の条件は、法律で定められておらず、高校の判断に任されています。

なお、全日制高校には1日6時間程度の授業の他に、ホームルームやクラブ活動、行事などがあります。

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通信制高校で高卒資格を取得

通信制高校は、昭和23年に学校教育法に定められた正式な高等学校です。何らかの理由で、全日制高校や定時制高校に通学することができない方のための高校で、卒業すれば全日制高校と同じように、高卒資格【高卒学歴】を取得できます。

通信制高校では、主に通信(テレビやラジオ、インターネット等)を活用して高校教育を行ないます。科目ごとに、①レポート提出(課題提出・添削指導) → ②スクーリング(面接授業)に参加 → ③単位認定試験(各学期ごと)の受験、の流れで進めていき、3年間在籍し、74単位以上を取得し、特別活動に30時間以上出席すると卒業要件が満たされます。

なお、レポート提出は年に50~60通程度で、スクーリングは月2回程度(年間20~25日程度)。修学年数は基本的には3年間です。

通信制高校は「誰でも、いつでも、どこからでも」を基本方針として、とても柔軟な学習カリキュラムとなっています。年齢を問わず門戸を開放しており、中学から直接進学される方の他、高校を中退された方、スポーツや芸能活動をされている方など、さまざまな学習経歴や動機を持つ方が入学しています。そのような時代的なニーズに対応し、通信制高校では多様なカリキュラムを備えており、学ぶ人のさまざまな状況に対応しています。

最近では、転入学や編入学をする人も多く、その場合は、前籍校での実績が活かされるため、1~2年間で卒業できる場合もあります。

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サポート校で高卒資格を取得

サポート校は通信制高校を3年間で卒業できるように学習や生活を支援する学校です。卒業すると高卒資格【高卒学歴】を取得できます。

通信制高校では、生徒の自主性を最大限に尊重しているため、生徒一人一人の実情に応じて学習を進めることになります。つまり、基本的に自学自習(独学)で行うため、卒業まで、継続して学習を続けるためには、強い意志が必要となります。

現実的には、予定通りにレポート作成できなかったり、単位が取得できず、卒業までに3年以上かかってしまう場合もあります。

サポート校ではそのようなことのないように、学習を全面的にバックアップして、確実に3年間で卒業できるように支援してくれます。通信制高校の入学と同時にサポート校にも入学するという生徒も多くなっています。

多くのサポート校では、週に1日、3日、5日など、登校日数を選択することができ、遠方から通う生徒への配慮から始業時間は少し遅めに設定している場合があります。また、時間的な余裕を活かし、各校の特色を活かした技能修得などの授業も行っています。さまざまな技能を身につけて卒業できることもサポートならではのメリットです。全日制タイプのサポート校では、授業や学校行事など、全日制高校と同等のスクールライフを体験できます。

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高等学校卒業程度認定試験で高卒資格を取得

高卒認定試験高認)は、試験に合格することにより、高校卒業者と同等以上の学力(高卒資格)があることを国が認定する国家試験です。年に2回(8月上旬と11月上旬)に実施され、高等学校のカリキュラムに含まれる主要科目8科目~10科目に合格すれば、高卒資格が得られます。前身の試験は大学入学資格検定(大検)です。合格者には、日本国内の大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業程度認定試験合格者として、就職、資格試験等に活用することができます。厳密には、高卒学歴にはなりませんが、国が高等学校卒業と同等であること(高卒資格)を認める試験なので、履歴書では学歴欄に書いても差し支えないでしょう(「令和○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格」)。

試験は高校の基礎問題が中心に出題されます。免除制度を活用して受験科目を減らせば、合格の難しい試験ではありません。合格基準点としては概ね40点、合格率は概ね4割です。

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定時制高校で高卒資格を取得

定時制高校は、「夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程」を持つ高等学校のことで、端的にいえば、昼間働いている方のために、主に夜間に授業を行う高校です。多くは公立高校で、学年制です。入学は学力試験と面接で行われます。

授業は毎日、夕方から4時限程度で、基本的に4年かけて卒業することを基本にカリキュラムが組まれています。最近では、さまざまな事情を持つ方のために、昼間に授業を行う定時制高校(「午前部」「午後部」などをもつ定時制高校)も登場し、3年間で卒業できるカリキュラムが組まれています。但し、この場合は、修学年数が少ない分、毎日5~6時限程度の授業を受ける必要があります。定時制高校の卒業時には高卒資格【高卒学歴】を取得できます。

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大学入学資格付与指定校で高卒資格を取得

大学入学資格付与指定校とは、文部科学大臣により大学入学資格を付与することが認められた高等専修学校のことです。卒業者は高等学校卒業者と同等以上の学力があると認められ、大学や短大など上位校の入学試験受験に必要な高卒資格(受験資格)を得ることができ、国家試験の受験や職能者等の養成施設への入所の道も開かれます。但し、卒業時の学歴は「高等専修学校卒業」で「高等学校卒業」ではありません。

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専修学校(高等課程)

専修学校は、仕事や実際の生活に必要な能力を育成し、さまざまな専門的な技術や知識、教養を身に付ける学校です。専修学校には3つの課程があり、入学前の学歴により専修学校の入学できる課程が異なります。また、専修学校が設置している課程により学校名も異なります(下記の学校名称参照)。

設置課程 入学資格 学校名称
高等課程 中学卒業者 ○○高等専修学校
専門課程 高校卒業者 ○○専門学校
一般課程 学歴・年齢等問わず ○○専修学校

※高等課程と専門課程を併せ持っている学校もあり、その場合は◯◯専門学校専門課程◯◯科(高校卒業者が対象)、◯◯専門学校高等課程◯◯科(中学卒業者が対象)のような表記になります。

専修学校のうち、中学卒業者が入学できるのが専修学校の高等課程「高等専修学校」で修業年数は1年以上と定められています。高校卒業資格が得られるのは3年以上の修業年数等の条件が必要であるため、高等専修学校を卒業しても、高校卒業資格(大学入学資格)は得られません。

しかし最近では「通信制高校との技能連携」や「大学入学資格付与指定校」の制度があり、これらの制度を取り入れている高等専修学校で一定の条件を満たして卒業すれば、大学や短大へ進学できる資格(高卒同等資格や高校卒業学歴)を得ることができるようになっています。

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技能連携校で高卒資格を取得

高等専修学校が通信制高校が連携して教育を行う制度を「技能連携」といいます。この場合、高等専修学校が「技能連携校」と呼ばれます。

技能連携制度のもとでは、高等専修学校での学習が通信制高校卒業のための単位として認められます。つまり、高等専修学校で学んだことが、通信制高校における科目履修とみなされ、通信制高校の卒業単位として加算され、卒業と同時に高卒資格【高卒学歴】が取得できます。

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私の在学している学校・卒業した学校


高卒資格.comの趣旨

 

高卒資格.comは、高卒資格や学歴取得に関する情報サイトです。何らかの事情で高校進学の機会がなかった方や高校を中退したものの、その後の社会経験等を通じて高卒資格の必要性を感じている方、通信制高校やサポート校を利用して高卒を目指す方々に向けて情報発信しています。当サイトではおもに、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定・高認・大検)に関する情報と通信制高校、サポート校、技能連携校などで高卒資格を取得するための情報を掲載しています。皆様が新しい ステップを踏み出す第一歩として、お役に立つことができれば幸いです。


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