単位とは

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単位とは

単位とは「科目ごとの学習量のこと」のことです。単位数が多い科目ほど学習量が多くなるので、全日制高校では1週間あたりの授業数が多くなり、通信制高校では、レポート提出数やスクーリングの時間数が多くなります。また、同じ科目でも、学校によって設定されている単位数が異なる場合があります。

高等学校を卒業するためには、各科目ごとに規定の単位数(標準単位数)を修得し、合計74単位以上を修得する必要があります。なお、高等学校を卒業するためには、修得単位数の他、3年以上の在籍(修業年数)が必要です。

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単位数の設定

単位は科目ごとに設定されています。例えば、全日制高校では、通常、週に3時間の授業がある科目は3単位、4時間ある科目は4単位に設定されています。国語と数学の単位数が違う場合がありますし、同じ国語でも、学校によって、学年によって、単位数が違う場合があります。つまり、学校によって、学年によって、科目ごとに週の授業数が違うのです。

ただし、通信制高校では、高等学校学習指導要領に定められた「標準単位数」が基本となっています。

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単位の認定条件

単位が認定される基本的な条件としては「授業の出席」と「試験で合格点(多くの場合30点以上)を取ること」です。そして、修得した単位数を合計して、74単位以上になれば、修得単位数についての高校卒業の要件が満たされます。

単位制の高校では、学年によるカリキュラムの区分がなく、決められた単位を修得すれば卒業が認められます。そのため、自分の興味、関心のある科目を選択し学習でき、自分のペースで学習に取り組むことができます。単位制は昭和63年度から定時制・通信制課程において導入され、平成5年度からは全日制課程においても設置できるようになりました。

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全日制と通信制での単位の認定方法の違い

国語表現Ι(標準単位数=2単位)を修得するための例を表にまとめてみました。

全日制高校通信制高校
授業
(面接指導)
50分の授業を週2回1年間(35週間)受講 50分の授業を年2回
スクーリングで受講
レポート(添削指導)なし6通
試験中間試験
期末試験など
単位認定試験
(1科目につき1回)

全日制高校と通信制高校とで大きく違う点は、授業数(スクーリング数)です。例えば、国語表現Ⅰの2単位を取得するためには、全日制高校では1年間授業を受けなければならないのに対し、通信制高校では、年2回のスクーリング授業(1回50分)で済んでしまうわけです。

このため、通信制高校に進学した場合は自分のための自由な時間を持つことができます。

高校を卒業するためには、科目ごとの修得単位を積み重ねて3年間で合計74単位以上を修得することがひとつの条件となっています。

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修得した単位は転校先でも有効

過去に高校で修得した単位は引き継げます。高校を中退して通信制高校へ入学する場合(転入・編入する場合)は、前籍高校での修得単位を活かすことができます。その際、前籍校で「成績証明書」や「単位修得証明書」等を発行してもらう必要があります(必要な書類は転・編入先によって指定されます)。

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高認の合格科目を高等学校の修得単位に…

高等学校卒業程度認定試験【高卒認定試験】や大学入学資格検定【大検】で合格した科目も相当する科目の単位を修得したものとみなすことができます。その際、文部科学省で「合格成績証明書」等を発行してもらう必要があります(必要な書類は転・編入先によって指定されます)。


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