通信制高校とは
通信制高校とは
通信制高校とは、高校の教育課程のひとつである「通信制課程」が置かれている高校のことです。
教育課程とは、高校を卒業するまでの「コース(学び方のスタイル)」のようなもので、「全日制」「定時制」「通信制」の3つがあります。それぞれの教育課程は、学ぶ場所や時間帯などが異なり、個人のスタイルに合わせて選べます。教育課程(コース)は違っても、目標(ゴール)はみな同じ「高校卒業」です。
さまざまな人たちが柔軟に学べる通信制高校
もともと通信制高校は、中学卒業後すぐに就職しなければならないなどの理由で、全日制や定時制に通うことのできない青少年のための高校でした。今でも働きながら、通信制高校で高校卒業を目指す人も多くいますが、最近では学ぶ人のさまざまな状況に対応できる柔軟な学習システムを持っている通信制高校が多くなりました。通信制高校では、さまざまな入学動機や学習歴を持つ方が増えてきています。
・全日制からの転入・編入する人
・過去に高校に進学する機会がなかった人
・スポーツや芸能、芸術活動など、それぞれの個性を磨く活動をしながら、高校卒業を目指す人
通信制高校には、中学を卒業して間もない10代の生徒から、社会人やお年寄りまで、さまざまな人たちが在籍しています。幅広い年齢層の人たちと共に学び、新しい人間関係も生まれやすい環境です。
増え続ける通信制高校
通信制高校は1997年(平成9年)では、98校しかありませんでしたが、2008年(平成19年)には192校と、約10年間で倍以上に増えました。
これまでは、全日制高校へ進学というスタイルが一般的でしたが、通信制高校へ進学という新しいスタイルも広がりつつあるようです。
学習の進め方、スクーリング
通信制高校では、レポート(報告課題)、スクーリング(面接授業)、単位認定試験という流れで学習を行います。なお、レポート提出は年に50~60通程度で、スクーリングは年に20~25日程度です。ただし、NHKの通信講座やネットの学習システム等を利用すれば、最大6割はスクーリングを受けた時間として換算することができます。また、最近では、集中スクーリングの選択も可能で、年に1回や月に数回など選択してスクーリングが受けられる学校も増えてきました。
卒業要件は
3年間在籍+74単位修得+特別活動30時間
通信制高校を卒業するためには次の要件を満たしている必要があります。
| 卒業要件 | 備考 | |
|---|---|---|
| 修業年数 | 3年以上 | 転編入の場合は前籍高校の修業年数も考慮 |
| 科目の修得単位 | 74単位 以上 |
転編入の場合は前籍高校の修得単位も考慮 |
| 特別活動 | 30時間 以上 |
ホームルームや入学式、始業式など |
多くの通信制高校は「単位制」
単位制とは、科目ごとの修得単位を積み重ねていくシステムです。
多くの全日制高校で採用している学年制は、単位制の一種で、いわば「学年で区切られた単位制」です。学年ごとに決められた科目の必要な単位を修得できなければ留年となります。
一方、多くの通信制高校で採用している「単位制」は、学年という枠(区切り)はありません。必修科目以外は自分の関心や興味のある科目を履修し、卒業までに74単位を修得するなど、上表の要件を満たせばよいのです。これにより、それぞれのライフスタイルに合わせた主体的な生き方が実現できます。
通信制高校の入学は、春入学・秋入学、転入・編入
全日制高校や定時制高校の入学時期はおもに4月となっていますが、多くの通信制高校では、10月入学→9月卒業というコースもあります。なお、転編入については、随時受け入れを行っている学校も多くあります。
また、広域通信制と呼ばれる高校は全国から入学が可能です。気に入った通信生高校へ入学するために、通信制高校の所在地に引っ越すなどの必要はありません。全国の特色のある通信制高校の中から、自分にあった高校を選ぶことが可能です。

