国語の問題を解く基本は主観を交えずに客観的に読み進む。日本語の文章なので力を抜いて。このことに注意しながら試験に臨んで高卒認定の国語で満点。古文・漢文を一切知らずに高認試験はいけました。高認合格者より。
国語は、平成29年の試験から問題構成・問題内容が大きく変わりました。話し合いや討論を題材とした問題が多く、問題文が親しみやすくなった分、量が増えています。時間内に終えることができるよう過去問で訓練しておくとよいでしょう。新たな問題構成は概ね次のとおりです。
漢字(常用漢字)・語句を中心とした問題で、「読み」や「ある熟語に対して、同じ漢字を使う別の熟語を選ぶ問題」、「空欄に漢字を入れて熟語を完成させる問題」、「四字熟語の意味」などが出題されます。また、現代文や古文の文法・用法なども出題されます。
あるテーマについてのスピーチや資料の説明、話し合いや討論など、「話すことと聞くこと」をテーマにした問題が出題されます。また、敬語の使い方なども出題されます。
案内文や解説文など「書くこと」をテーマとした問題が出題されます。
「読むこと」をテーマとした問題で、論説文や小説、随筆などの現代文が出題されます。従来の出題内容と同様です。
古典の問題で、古文と漢文の融合問題が出題されます。
大問1の小説では比較的読みやすい現代小説、戦後小説がよく出題されています。日頃から小説に慣れ親しんでいる方は、特に勉強しなくても得点できるでしょう。
小説(文学的文章 出題例):傍線部A「その感激の思いが一気に暗転した」とあるが、この時の 「ぼく」 の気持ちはどのようなものか。
小説では「○○の思いとはどのようなものか?」「○○の心情はどのようなものか?」というような問いが多く出題されています。つまり、登場人物(主人公)の行動(行為)や発言を通して、「思い」や「心情」を理解することが一番のポイントになります。
※上記の○○は、おもに「主人公」です。
この種も問題を解く時、問いとなる傍線部の近くを見ることが大切です。傍線部の近くに正解の根拠(ヒント)が書かれています。なぜなら、小説はいわば「ドラマ」であり、ストーリーの進展とともに主人公を取り巻く環境が変われば、主人公の心情も変化している可能性があるからです。そのため、傍線部から離れたところに正解の根拠はないのです。
なお、正解にたどり着くためには、本文中の表現から答えを探すことが大切です。想像を膨らませてしまったり、自分の感情を入れないように注意して考えましょう。国語の問題は、あなたの感想や一般常識が問われるのではなく、問題と与えられた文章の「読解力」が問われるのです。
論理的文章は、「情報」「コミュニケーション」「表現」「言語」といった比較的身近なテーマが扱われます。過去には、ドラマの台本が問題になったこともありました。普段から、書籍や新聞に慣れ親しんでいる人にとっては、比較的簡単に得点できるでしょう。
論理的文章 出題例:傍線部A「どちらもケーキに羊羹を添えたような句なのだ。」とあるが、それはどういうことか。
論理的文章では、「文章中に………(傍線部)」とあるがこれはどういうことか?」というような問いが多く出題されます。「………」の部分は、たいてい、意味不明な内容になっています。上の例でも「ケーキの上に羊羹を添えたような…」とあり、傍線部だけを見ても何のことだかさっぱりわかりません。「………」を本文の他の箇所をもとに考えていくことが、国語で問われる読解力です。
「………」の部分は、著者の主張・意見(いいたいこと)である場合がほとんどです。著者は「………」を主張したいがために、文章を書いているのです。論理的文章のポイントは著者の主張を読み取ることです。
また、著者は常識的なことを主張しません。世の中の人たちとは意見が違うから文章で主張するのです。その著者の主張を読み取ることが、論理的文章のキモになります。
※もし、仮に現代文に常識を問うような問題が出題されたら、それはもはや国語の問題ではなく、一般知識を問う問題になってしまいます。国語で問われるのは、あくまでも「読解力」なのです。
論理的文章を超簡単に表現すると「世の中では○○といわれているよね。でも、△△だから、私は□□と思う。」という文脈になります。あなたが他人とは違う自分の考えや思いを主張したい場合も同じように話すのではないでしょうか。
ここで重要なのは、「でも」です。「でも」の後に主張したいことがあるのです。「でも」は国語では「逆接」とよばれている接続詞です。論理的文章では「しかし、」「…だが、」のような形で登場します。
※「でも…」の前には、たいてい「事実」があります。論理的文章では、事実と主張を意識して読むこともポイントのひとつです。ただし、事実よりも主張の方が大切です。
ところで、あなたが、上記のように説明してもわかってもらえない場合は、どうするでしょうか。きっと「要するに、…」「つまり、…」などと言い換えて主張するでしょう。論理的文章でも同じです。著者は「つまり、…」「すなわち…」など「換言」とよばれる接続詞を使って、繰り返し主張します。
国語の受験対策には「接続詞に注意しながら、文と文・段落と段落の関係を正確につかみ、全体の文脈を正しく理解し要点を押さえる」というような解法のポイントがしばしば掲載されていますが、それは上記のようなことを言っているのです。 論理的文章では、「逆接」「換言」が特に重要です。この2つに着目して読み進めれば、正解にたどり着く近道になります。
他にも「理由」を示す接続詞「なぜなら…」「というのは…」や、「例示」を示す接続詞「たとえば…」「いわば…」などがあります。理由も例示も著者の主張を補うものです。問題を解く時「逆接」と「換言」が最も重要ですが、「理由」や「例示」まで意識すると、全体の文脈(文章の構造)が見えてきます。
※試験中は文章構造まで考えて解く余裕はあまりないと思いますが、過去問などを解いたときなどは、文章構造まで考えてみると、読解力をつけることができます。
繰り返しになりますが、論理的文章で一番大切なことは「筆者の主張」を捉えることです。自分の主観(個人的な考えや意見)や世間の常識にとらわれず、あくまでも本文から正解を読み取るようにしましょう。現代文は、あなたの常識が問われているわけではありません。世間の常識とは、多少違う著者の独自の考えを読み取る力(本文から著者の意見を理解する力)が問われるのです。
主観を交えずに客観的に読み進んでいく。日本語で構成されている文章なので力を抜いて読む。自分は上の事に注意しながら読んいき、国語で満点を取りました。考え方一つで国語って科目は大きく点数が変わってきます。
古文の出題のレベルは中学校から高校の基礎程度。「落ち」のわかりやすい説話的なものや、内容のとらえやすい近世の作品が目立ちます。細かい文法(活用形やその種類、品詞分解など)に関する問題は出題されていません。ストーリーの理解を中心とした出題になっています。
古文出題例(高卒認定過去問より)
高認の古文は大学入学試験などとは違い、わかりやすい文章が出題されます。細かい文法事項を丁寧に勉強することよりも、古文に慣れることが近道です。その際の教材としては、過去問が適しているでしょう。以下に初心者におすすめの勉強法を紹介します。
本文を読みながら、誰が何をしたか(主語と述語の関係)をきちんととらえることがポイントです。それだけで、解ける問題もあります。また、敬語は登場人物の人間関係を把握する手がかりとなります。
過去問等を解きながら、重要単語をおさえつつ、文章全体の流れを捉える練習をしましょう。また、古文独特の言い回しに慣れましょう。現代語と古語では違う意味を持つ単語(「なつかし」「あたらし」など)に注意しましょう。
漢文と古文の小問のほとんどは話の内容を聞く問題です。それぞれの選択肢はかなり内容が違います。ですので極端な話、だいたい話を理解できたらいいのです。また、古文も漢文も言ってみれば日本語の羅列で構成されています。ですので大まかな意味は日本人でしたら理解できると思います。自分は高校の古文・漢文を一切知らずに高認の試験はいけました。油断しなければきっといけます!!!
古文も漢文も読んでから解くのではなく、横線などがあったらその都度、問題の選択肢を吟味しながら読んでいく。選択肢は消去法で選ぶ。消去法で定まらないときは前後の文を読み吟味する。
漢文と古文の違いは、本文が「漢字」であることの他に、「読み方のルール」があるということです。手間がかかる分、古文よりも短い文章(5行程度)になっています。
漢文では、教訓的なたとえ話が多く出題されます。古文と比べて文章が短いので、ストーリーもシンプルです。全体の流れ(ストーリー)を捉えることができれば、ほぼ正解できるでしょう。過去問等を多く解いて、高認レベルの漢文に慣れておきましょう。また、古文と同じように、本文だけでなく、設問ごとの問いの文や選択肢、注釈など、問題全体からヒントを得て解きましょう。
満点を取りたいなら別ですが、古文と漢文は消去法でいけますよ。選択肢は4択。その中には、絶対これじゃないだろ。っていうのが一個や二個は入っています。後は、それ以外の選択肢を吟味すれば、確信とまではいかなくても、これかな?ってのがあると思います。これで7,8割はいけるはず・・・頑張ってください!!
センター試験レベルでも、古文の単語はせいぜい300語。高認レベルなら100語で充分です。英単語100語といえば中2程度だと思います。そのくらいは暗記しましょう。あとは、助動詞と敬語の知識を暗記するしかありません。漢文も、基本的な語法(再読文字、使役など)は最低限、暗記しておく必要はあります。基本的な知識の暗記なしには、どうすることもできません。高1程度の内容はしっかり理解しておきましょう。
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国語の出題形式は毎回同じなので、過去問演習して、本試験に慣れておくとよいでしょう。毎回60点以上取れるようなら、国語の対策は、こちらの過去問題集だけで充分でしょう。
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