高卒認定【高認】の合格の秘訣は、高認に適した参考書、問題集で勉強すること。大学受験用だとレベルが高くて効率的ではありません。ここでは、高卒認定試験対策を効果的に行うためのヒントを紹介します。
高等学校卒業程度認定試験【高卒認定・高認】の試験問題のレベルは、中学~高校の基礎レベルです。市販されている高校生向けの多くの学習書は、大学受験を前提としており、高卒認定/高認よりレベルが高く、出題されそうもない内容も含まれています。
合格後の進路として、大学や短大等を選ぶ場合、高卒認定/高認合格後の大学・短大等の受験のことを考えて、大学受験用の参考書や問題集で勉強することも一つの方法です。しかし、まずは高卒認定/高認レベルの基礎を確認しておくことをおすすめします。高卒認定は科目数が多いため、大学受験レベルの勉強をしていると間に合わなくなる可能性があるからです。
※ただし、過去問を数回解いてみて、いずれも50点~60点以上とれるようであれば、高卒認定/高認レベルの基礎力は身についていると判断できます。その科目は、むしろ大学受験の勉強を始めることをおすすめします。
一般の高校の学習参考書はとても多くあるのですが、高卒認定/高認レベルと合致するような参考書や問題集は、多くありません。そんな中で、高認対策としておすすめの学習書は次のとおりです。どちらも基礎から学ぶことができます。
※上記のうち、どちらか一冊勉強すれば十分です。
高卒認定試験(高認)の出題内容と形式は、科目ごとにほぼ一定のパターンがあります。国語をはじめ、数学、英語など出題形式はほとんど変わりません。今後も同じ傾向が予想されます。過去問題集をできるだけ多く勉強しておくことは、合格の秘訣になります。
数学は苦手な方が多く、高卒認定試験(高認)の数学も他の科目と比べて、合格率が低い傾向にあります。しかしながら、数学は出題内容と形式ともに顕著にパターン化されています。今後も同じ傾向が続くと予想されます。
そこで、数学がまったくダメ!という人はとにかく理屈抜きで過去問で解き方を覚えてしまいましょう。毎回、類題が多く出題されています。また、解き方を覚えるとなんとなく数学の理屈が理解できる場合もあります。
高卒認定試験(高認)の国語は、他の科目と比べて、平均点が高く、合格率の高い科目です。今後も同じ傾向が続くと考えられます。何の科目から勉強してよいか迷う場合はまずは国語で自信をつけることをおすすめします。特に、受験科目数が多い方は、1科目でもをクリアしておくと、気持ちが楽になると思います。ノルマは40点、目標は50点でチャレンジしてみてください。
現代社会は資料の読み取り問題が多くあります。資料問題はあくまでも読み取りで、現代社会の難しい知識がなくても正解することができますが、図やグラフが多用され、長文も多いので、時間が不足する可能性があります。過去問題で試験時間内(50分以内)に解けるよう訓練しておきましょう。例えば次のリンクのような問題が出題されます。